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インタビュー動画 撮影のコツ|場づくり・質問設計・画づくり完全ガイド

person sitting in front bookshelf

インタビュー動画は「撮り方」で仕上がりの9割が決まる

社員インタビューやお客様の声、経営者メッセージなど、インタビュー動画は企業動画の中でも特に「話す内容」だけでなく「話しているときの表情や間」が信頼感を左右するジャンルです。台本を読んでもらう動画と違い、出演者の緊張や言葉に詰まる様子がそのまま画面に出てしまうため、撮影当日の場づくりと質問の投げかけ方で、同じ人・同じ内容でも仕上がりが大きく変わります。

この記事では、インタビュー動画の撮影で押さえておきたいポイントを「場づくり」「質問設計」「画づくり」「編集での見せ場のつくり方」の4つに分けて、実際の制作現場で気をつけていることをベースにまとめました。これから制作会社に発注しようと検討している方が、打ち合わせの際に「何を聞かれるか」「何を確認しておくべきか」をイメージできる内容を目指しています。

話しやすい場のつくり方

インタビューで一番もったいないのは、内容は良いのに表情が硬く、棒読みのように聞こえてしまうケースです。原因の多くは「話す内容」ではなく「場の空気」にあります。

撮影前に雑談の時間を取る

カメラを回す前に5〜10分ほど雑談の時間を設けるだけで、表情の硬さはかなり和らぎます。天気の話でも、会社に来るまでの道のりの話でも構いません。重要なのは「このスタッフは自分の話をちゃんと聞いてくれる人だ」と出演者に感じてもらうことです。

質問者はカメラの近くに立つ

回答者の目線がカメラ目線に近くなるよう、質問者はレンズのすぐ横に立って話しかけます。壁やモニターを見ながら答えてもらうより、人に向かって話してもらう方が自然な表情が出やすくなります。

関係者の人数と立ち位置に配慮する

上司や広報担当者が後ろで見ていると、それだけで緊張が増す方も少なくありません。可能であれば撮影スペースには最小限の人数で入り、確認が必要な方はモニターを別室や離れた場所で見てもらうといった配慮も、リラックスした表情を引き出す一因になります。

こうした場づくりの積み重ねは、これまで手がけてきた制作実績の中でも、出演者の自然な表情が視聴者の反応につながった例として実感してきた部分です。

質問設計:台本通りに読ませない引き出し方

インタビュー動画で避けたいのは、事前に用意した回答をそのまま暗記して話してもらうことです。文章として整ってはいても、話し言葉としての熱量が失われ、視聴者の記憶に残りにくくなります。

質問の型 ねらい
時系列で聞く(入社前→入社後→現在) 回答者が自分の言葉でストーリーとして話しやすくなる
抽象的な質問の後に具体的なエピソードを聞く 「大変だった」で終わらせず、場面が浮かぶ言葉を引き出す
視聴者を主語にした質問(「同じ悩みを持つ人に一言」など) 宣伝色を薄め、共感されやすい語りになる

質問項目は事前に共有しつつも、「この通りに一字一句読んでください」というものではなく、当日の会話の中で言葉を引き出すための地図として使います。想定外の答えが返ってきたときこそ、掘り下げの質問を重ねる場面であり、そこから生まれる一言が動画の核になることも珍しくありません。

NGな話題や社外秘の情報がある場合は、撮影前に必ず確認しておきます。現場で止めるより、事前にすり合わせておく方が出演者も安心して話せます。

画づくり:見た目の説得力をつくる要素

カメラの台数と画角

可能であれば2台のカメラでサイズ違い(バストショットとアップ)を同時に収録すると、編集時にカットを切り替えられ、間延びしにくい画になります。1台撮影の場合も、質問の合間に手元や周辺の様子を別カットで撮っておくと、後の編集で活用できます。

照明と背景

顔に強い影が落ちないよう、正面よりやや斜めから柔らかい光を当てるのが基本です。背景は情報量が多すぎない場所を選び、会社らしさが伝わる程度の生活感・仕事感を残すバランスを意識します。背景がごちゃついていると、話の内容よりも背景の方に目がいってしまうためです。

音声はカメラの音に頼らない

画がどれだけ良くても、音が聞き取りにくいと視聴者は離脱します。ピンマイクやガンマイクで出演者の声を別録りし、空調音や外の交通音が入り込んでいないか事前に確認しておくことも欠かせません。

編集で見せ場をつくる方法

撮影がどれだけうまくいっても、素材をそのまま繋げただけでは間延びした印象になりがちです。編集段階でのひと手間が、視聴者が最後まで見続けるかどうかを分けます。

  • 言い淀みや無駄な間はジャンプカットで詰める:内容は変えずにテンポを整えると、体感の長さが大きく変わります。
  • Bロール(インサート映像)で単調さを避ける:話している顔だけが続く時間を減らし、仕事の様子や成果物のカットを差し込むことで、話の内容が視覚的に補強されます。
  • テロップは要約ではなく補助として:話し言葉のニュアンスを残しつつ、聞き取りにくい固有名詞や数字を中心に入れると読みやすくなります。
  • 一番伝えたい一言を冒頭か終盤に配置する:時系列通りに並べるのではなく、視聴者の心が動く一言をどこに置くかを設計してから、その前後の素材を組み立てます。

特に最後の「見せ場をどこに置くか」は、台本段階では決めきれない部分です。撮影で出た生の言葉を見てから編集方針を組み立て直す柔軟さが、インタビュー動画の完成度を左右します。企画・撮影・編集を通しで担当していると、この組み立て直しを打ち合わせを挟まずその場で判断できるため、修正のやり取りに時間を取られにくいという実務上の利点もあります。

まとめ:準備8割、当日2割で臨む

インタビュー動画は「当日の撮影がすべて」と思われがちですが、実際には事前のヒアリングで出演者の人となりを把握し、質問項目を練っておく準備の段階で仕上がりの多くが決まります。そのうえで、当日は台本通りに進めることより、出演者が自然体で話せる空気をつくることに集中する、という順序が大切です。インタビュー動画を数多く手がける中で、この準備と当日のバランスが、視聴者の記憶に残る一言を引き出す鍵になると感じています。

社員紹介、お客様インタビュー、採用動画など、目的によって場づくりや質問の組み立て方は変わります。「何を聞けばいいか分からない」「話しやすい雰囲気をどう作ればいいか不安」という段階でも構いませんので、企画の段階から一度お問い合わせください。

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